divide & continue

日頃のご愛顧ありがとうございます。

筆者は、2024年末に、日曜数学者を引退した関係で、
本部録は更新を終了いたします。
引き続き、内容を以下3つに分割継続いたします。

・レシピ
  平餉仄餉

・ライフスタイル
  割活

・食材論
  人体健康論

今まで5年あまり、ご愛読ありがとうございました。
9カ国・100件を超えるコメントをいただき、大変励みになりました。
今後とも日本の食材・調理法・生活様式に、ぜひご注目ください。

よろしくお願いいたします。

Toshi

円龠 Marobue

材料:ちくわx5、大根小、酒、甜菜糖、辛子

手順:
1.大根を1cm巾に丸く切り、面取る.
2.フライパンに1.を敷き並べ、水と酒と甜菜糖を加え火にかける.
3.煮立ったら、ちくわを上に並べる.
4.大根が透き通ったら完成.辛子で食す.

所感:
大根の甘みが引き立って、若々しい.桜葩を散らすのも良い.

掛葱 Kakegi

材料:長ねぎ、玉ねぎ、岩塩

手順:
1.長ねぎを微塵に刻む.
2.刃面に水を掛け、玉ねぎを微塵に刻む.
3.1.と2.を混ぜ、岩塩を加え、よく揉み込む.
4.3.を冷蔵庫で1晩寝かせる.

所感:
ごはんに掛けると合う.子供の頃から好きな食べ方だった.

春咲 Haruwarai

材料:かぼちゃ、かぶ、いりこ、味醂、山椒

手順:
1.かぼちゃを一口大の半月状に切る.
2.かぶを三日月形に切る.
3.かぶの葉を細かく切る.
4.いりこの水だしで1.と2.を煮る.
5.沸騰したら味醂を回し加える.
6.30分ほど煮たら、3.を加え、5分ほど煮る.
7.火から下ろし、山椒をふりかけて完成.

所感:
雪解水のような透明な甘みに、芽生えたての山椒が仄かに香って温まる.

深藪 Fukayabu

材料:春菊、ひじき、えのき、三つ葉、白だし

手順:
1.春菊、えのき、三つ葉を3〜5cmくらいにざく切る.
2.フライパンにひじきをいれ、白だしで煮る.
3.香りが立ったら、1.を加え、くたるまで煮る.
4.冷蔵庫で充分冷やし、完成.

所感:
深い藪に分け入ったような外観で、味が渋く、食後必ず歯間に分け入った筋が残る.

御影飯 Mikage Rice

材料:卵、黒すりごま、岩塩(海塩でも可)、オリーブ油、ごはん

手順:
1.卵をよく解く.
2.1.に黒すりごまをふんだんにかける.
3.2.に岩塩を加えて締める.
4.フライパンにオリーブ油をたっぷり入れ、熱する.
5.充分熱したら、3.を焼く.
6.5.を鉢に装ったごはんの隣半分に寄せ、完成.

所感:
うっとり見入ってしまう美しいごはん.

目搦 Mekarame

材料:レンコン200g、水煮タケノコ200g(分量が1:1程度)、桜エビ適量(目の数が多いほうが美しく仕上がる)、白だし、ごま油

手順:
1.レンコンを半口くらいに乱切りにし、10分以上水に浸ける.皮のついたままで良い.
2.水煮タケノコを1.と揃う大きさに乱切りする.
3.フライパンにごま油を敷き、加熱.よく熱されたら、1.を入れ、白だしを塩味の好むだけ掛け、15分以上炒め煮る.
4.レンコンが好みの固さになったら、2.を入れ、5分から10分程度煮絡める.
5.最後に桜エビを振り、全体に黒斑が均等に散らばったら完成.

所感:
蓮根と桜エビで黒斑の区別がなくなり,明るい季節に視線を絡めて恋しているように見える.

簡単にやせてしまう食材

情報は、自分に合うかどうか自分で試してみることが大事です。
その情報が本当かどうかは、その人の体や習慣によって違います。
一般には、余程の病理状態でなければ、自分に合う、というのは、
それ無理せず続けられるか、ということだと思います。
なので、なんでも無理せずとも続いてしまう人は、
大抵の情報を試して真偽を見分けることができます。
自分に合うかだけでなく、身体一般について試していけば、
どんどん広い知恵がついてくるわけです。

さて、わたしの考えでは、やせる食材選びの基本は簡単です。
次のものを3週間以上食べないでください。それだけです。
1.グルテン
2.アルコール
3.飽和脂肪酸

1は、健康で丈夫な腸なら問題ないのですが、
腸で漏れる人がいるみたいで、その場合は、漏れるのですから、
もっと食べろと言われてそうで、食べてしまいます。それで余計に食べてしまうのです。
2は、中学で習うアルコール分解の化学式で取り挙げられているように、
水や補酵素が費やされてしまうので、その分代謝が大きく落ちます。
3は、単にたまってしまう、つまり流れが滞ってしまい、太るのです。

なので、やせたい、しゅっとしたい人は、以上の3つをまずは3週間一切食べないでください。
効果があって、もう少し絞りたいという人は、もっと続けて下さい。
別に、1については小麦の代わりにお米など食べていればいいですし、
3では不飽和脂肪のたんぱく源を食べていれば何の問題もありません。

最後に、裏技です。
柑橘の内皮の瓤(わた)を、少し食べると、食欲がピタッと止まります。
これはナリンギンという物質によりますが、
当然、高血圧の薬など服用している方は、グレープフルーツなどを食べてはいけない
その原因物質ですので、絶対にやめてください。
つまり、グレープフルーツ等柑橘を食べてはいけない薬を飲んでいる方には禁忌ですが、
それ以外の方にはお勧めの方法です。
余りたくさん食べるとくらっとなりますので、グレープフルーツだと8分の1玉くらいのわたで
通常は充分、食欲が止まります。

そういうわけで、別に運動もいらない安上がりの方法でした。また次回。

買い出し習慣の変化

今まで、近所の安いスーパーで、1週間から10日間分の食料をまとめて買っていました。
IKEAの大きなエコバッグにいっぱいの荷物を両脇に抱えて帰宅し、
年配になったら続けられないな、と思いながら歩いていました。
この習慣の終焉は、39歳になった月に、意外と早く訪れました。

主治医から、薬は飲むなと言われたのです。
わたしは、症状はもう長く治まり、主治医の助言のもと、3月から断薬を試していました。
離脱症状というのがあって、脳に作用する薬なので、薬が抜けるまで半年から2年は症状が出るとのことでした。
それで半年後の10月下旬、診察で、もう完全に服用しなくて良いことになりました。

そうしたら、なんと、食事が整ったのです。
食べる量は少なくて済み、それで満足し、カロリーでは2100kcal以上食べていたものが、
1600kcal程度になりました。
少ない気もしますが、栄養の豊かな食事をしているので、
むしろ健康が増進し、姿勢も良く、体つきも整ってきました。

わたしの飲んでいた薬は、副作用で太るというのがあり、
要するに食べたくなる薬なのでした。
それをやめたのですから、食べる量は減って当然のことですし、
今までさほど太らないできたので、かなり少ない食事量がわたしの摂りたい食事なのです。

そういうわけで、買い方もおのずと変わったのです。
両腕に提げた量の食材なんて、とても食べきれません。
スーパーで片手のエコバッグに軽く買うくらいで全然良いのです。
それで1週間は持ちます。

実は、料理も本格的に始めました。
わたしのその薬は、舌を硬くするため、味がろくにわからない生活だったのですが、
やめてみると味の豊かな世界に感動し、
いざ、味について考えたい、と発起しました。

昨日は鰆を一本買ってきて、家庭用包丁で捌いて
煮付、塩焼、葱和の3品を作りました。
妻にも好評でした。(妻の味覚は辛口だったはずですが。。)

ご飯はAKOMEYAの本で学んだ洗い方・炊き方で、
粒の立った香り良い炊き方を覚えました。
ただ、ご飯はいわば睡眠薬なので、昼に半膳、夜に1膳程度にしています。
夜食べるとよく眠れて良いですね。

そういうわけで、もう両腕に巨大エコバッグを抱える買い出しはしません。
これからは料理の研究を本腰入れる趣味にします。
植物ってすごい!という視点でレシピと効能も掲載しますので、どうぞおたのしみに。